「2×4(ツーバイフォー)住宅」とは、2インチ×4インチの規格材を枠組みとして、
構造用合板を貼り合わせて床・壁・天井の6つの「面」で建物を支える
「木造枠組壁工法」で建てられた住宅のことです。
日本の伝統的な木造軸組工法が柱と梁の「線」で支えるのに対し、
ツーバイフォー工法は面で構成された「六面体」で家を支えるのが大きな特徴です。
2×4住宅の特徴
- 高い耐震性
- 床や壁などの6つの面で外からの力をバランス良く分散させるため、
地震や強風に強い構造です。
- 床や壁などの6つの面で外からの力をバランス良く分散させるため、
- 高い耐火性
- 床や壁の内部に石膏ボードなどが貼られた多重構造になっており、
火の燃え広がりを防ぐ「ファイヤーストップ構造」
で耐火性に優れています。
- 床や壁の内部に石膏ボードなどが貼られた多重構造になっており、
- 高気密・高断熱
- 隙間ができにくい構造のため気密性が高く、
断熱材を効率的に充填できるため、
冷暖房効率が良い省エネルギー住宅を実現しやすいです。
- 隙間ができにくい構造のため気密性が高く、
- 優れた遮音性
- 面構造による高い気密性と、
- 重構造の壁によって、
外部の音を遮断する効果が高まります。
- 工期が短い
- 規格化された部材を使って工場で生産されたパネルを現場で組み立てるため、
品質が安定し、工期を短縮できます。
- 規格化された部材を使って工場で生産されたパネルを現場で組み立てるため、
デメリット
- 間取りの変更が難しい
- 建物を支える「壁」が構造の一部であるため、
大規模な間取り変更や、
壁を大きく撤去するようなリフォームは難しい場合があります。
- 建物を支える「壁」が構造の一部であるため、
- 輸入材の品質に注意
- ツーバイフォー工法は北米発祥の工法のため、
海外からの輸入材が使われることもあります。
湿度が高い日本の気候では、
乾燥が不十分な木材を使用すると湿気がこもり、
腐食の原因になる可能性があるため、
木材の品質が重要になります。
- ツーバイフォー工法は北米発祥の工法のため、
2×6工法との違い
ツーバイフォーの規格材が約2インチ×4インチなのに対し、
ツーバイシックス(2×6)
工法では約2インチ×6インチの規格材を使用します。
- 耐震性:ツーバイシックスのほうが断面積が大きいため、
より高い強度が得られます。 - 断熱性:ツーバイシックスのほうが壁に厚みを持たせられるため、
断熱材を多く入れることができ、断熱性能を高めることができます。

